2007年のニューベリー賞、オナー賞作品で比較的最近の作品。 また日本語にも翻訳されたり、内容が自閉症など身体障害者の内容を含み、 考えさせられる作品。児童福祉作品として多く読まれている。
Rules
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Scholastic Paperbacks 2008-09
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語数 31,111 YL 5.0 オススメ度 ★★★☆☆
表紙からすると、コメディチックな楽しい作品かと思っていたが、 内容はニューベリー賞に相応しい、考えさせられる内容だった。 小学生の読書感想文などの課題図書に使われそうな作品だ。 実際に、巻末にはワークショップが出来るような、あとがきが付いている。 作中にでてくるguinea pig(モルモット)の書き方など楽しい。 ちなみにguinea pigは主人公の少女が飼っているが、名前のセンスがいい! 主人公の少女は、自閉症の弟の為に様々なルールをノートに書いています。 また、OT(Occupational Therapy)で出会う、車椅子で話すことが出来ない少年にも 単語カードのようなものを作っています。 主人公の少女は弟の世話が大変なことや、OTの友達に関して いろいろな想い(書いてしまうと読む人に悪いので書きません)を作品の中で 伝えていて、ここが話の難しいところです。 読む人によって、捉え方が変わってくるかもしれませんが、少なくとも 障害者の方との関わりに関して、何か得るものがあると思います。 終盤での車椅子の少年Jasonの感情には、私はかなりグサリと来ました。 作品としては良かったのですが、多読としてはちょっと読みにくい作品なので 普通の☆3つの評価にしました。 どちらかというと読んで欲しい作品なのですが… Rules  ▲RULESは何を意味するのか?読んでいくと結構難しいです。