2007年Caldecott Honorを受賞。 またCoretta Scott King Book Awardも受賞しており、表紙に2つメダルが貼っており 輝かしい功績のある絵本だということが分かります。
Moses: When Harriet Tubman Led Her People to Freedom (Caldecott Honor Book)
Moses: When Harriet Tubman Led Her People to Freedom (Caldecott Honor Book)Kadir Nelson

Jump at the Sun 2006-09
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語数:1,151 / YL:2.1 / オススメ度:★★★☆☆ 日本の子供たちに読み聞かせるには難しい本ですね。怖いですし・・・ 大人が楽しむ絵本だなぁというのが感想です。 (楽しむは語弊があります。歴史の勉強になる本です。)
Amazonでの書籍紹介です。 本書は、ハリエット・タブマンの最初にしてもっとも重要な奴隷生活からの逃亡を描いたもの。神の声に導かれたタブマンが、強制された苛酷な奴隷生活から逃げ出し、自由を手にするために初めて北部へ向かうまでの心の旅路を、キャロル・ボストン・ウェザーフォードが詩的な文章でつづっている。勇気にあふれ、情熱的で、深い信仰に支えられたタブマンは、その後19回にわたって南部へ戻り、その間一度も捕えられることはなかった。だが、最初の逃亡ほど深い意味を持つ旅は、ほかにない。ハリエット・タブマンの勇気と激しいまでの自由の追求は、人間の精神のたくましさの証だ。本書は、黒人奴隷の逃亡を支援する秘密組織「地下鉄道」の指導者のなかでもとりわけ印象深い人物を、ユニークかつ感動的に描いている。カディール・ネルソンの気迫に満ちたイラストが、力と癒し、そして希望を体現している。 <英語版> This work presents Harriet Tubman’s first and most important escape from slavery. In lyrical text, Carole Boston Weatherford describes Tubman’s spiritual journey as she hears the voice of God guiding her North to freedom on her very first trip to escape the brutal practice of forced servitude. Tubman, courageous, compassionate and deeply religious, would take 19 subsequent trips back South, never being caught, but none as profound as this first. Harriet Tubman’s bravery and relentless pursuit of freedom are a testament to the resilience of the human spirit. This is a unique and moving portrait of one of the most inspiring figures of the Underground Railroad. Kadir Nelson’s emotionally charged paintings embody strength, healing and hope.
タイトルの「MOSES」は日本語で言うと「モーゼ」 名前は皆さん知っていると思います。 Wikipediaの記事だと 英語リンク 日本語リンク
モーゼは、旧約聖書の『出エジプト記』などに現れる紀元前13世紀ごろ活躍したとされる古代イスラエルの民族指導者。ユダヤ教・イスラム教・キリスト教およびバハーイー教など多くの宗教において、もっとも重要な預言者の一人とされる。伝統的には旧約聖書のモーセ五書(トーラー)の著者であるとされてきた。 『出エジプト記』によれば、モーセはエジプトのヘブライ人家族に生まれたが、新生児を殺害することを命じたファラオの命令を逃れるためにナイル川に流され、王族に拾われて育てられたという。長じてエジプト人を殺害し、砂漠に隠れていたが、神の命令によって奴隷状態のヘブライ人をエジプトから連れ出す使命を受けた。エジプトから民を率いて脱出したモーセは40年にわたって荒野をさまよったが、約束の土地を目前にして世を去ったという。
なるほど、だからタイトルは『MOSES』なんですね。 私たち、日本人は奴隷制度に関してはあまり知らないことが多いですし 肌の色による差別も日本人はあまり気にしたことがないと思います。 しかし世界的には、大問題の話で、この本が賞賛されるのはわかりますね。 それにしても絵が本当に迫力がありリアルです。 子供が見るときっと怖がると思います。しかし、その迫力のある絵が 奴隷として扱われていたところから逃げる壮絶さを物語っています。 中に出てくる単語は、少し難しいものも多いです。 気にせず最後まで読んで内容を理解することは出来ると思いますが なんとなく辞書で意味を調べて、ちゃんと読みたくなる本ですね。 最後に、この話は歴史の真実から作られたものであることは 肝に銘じておいたほうがいいですね。 Moses: When Harriet Tubman Led Her People to Freedom (Caldecott Honor Book)