一時期ベストセラーになっていた「バカの壁」を洋販版で読みました。
和書で登場していた当時は、バカな人間の壁を取り払うにはというようなことを
書いているのかと思っていたが全然違いました。
結構人間のややこしい部分を「バカの壁」として分かりやすくタイトルにしたんだと思います。
まぁ、良く売れたのはタイトルのお陰な感じもしました。
この本を読んで作者のいっている論点はまぁ分かる部分もあるし、
納得がいかない部分もあるのですが、個人的には教授っぽい感じの文章だなぁと思った。
結局答えのない自分の好きな研究主張を聞かされる感じで結構苦痛です。
まぁ、多くの人が気づいてない思考を考えるきっかけにはなりますが、
作者ですらその先の何かを書いていません。きっと読んだ後スッキリしません。
この本を批判すると「お前にはバカの壁がある」って言われそうですが、
面白くない本ではないことは確かです。ということでこれだけ売れたのが謎。
特にいろいろな文献などを引っ張ってきて、ホレ見てみろっていう雰囲気が作者自身の
思いや考えがあまり伝わってこない気がしました。自分の考えは殆ど批判ばかりだし・・・
英文自体は作者のまどろっこしそうな文体までニュアンスが出てて読みやすかったです。
洋販リーダーズで英語の勉強もこめてどんな本だったのか知りたい方には
そこそこオススメできます。悪くないです。
バカの壁―Level 5 (ラダーシリーズ) (洋販ラダーシリーズ)