1994年コールデコット賞受賞作。 また同年のボストングローブ・ホーンブック賞にも輝いています。 表紙から分からなかったのですが、なんと日本が関係している本でした!
Grandfather’s Journey
Grandfather's JourneyAllen Say

Sandpiper 2008-10-27
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語数:569 / YL:0.6 / オススメ度:★★★☆☆ 日本人が読むと何故この本がコールデコット賞を取るのか分からないと思う。 現に自分も、日本とアメリカが舞台となっているが 金賞を貰うほどの内容がこの中にあるのか、疑問を抱いた。 しかし、やはりこの本はアメリカ文化の普遍的なテーマ。 多民族国家であることから、評価されることになったのではないだろうか? 作品は、作者のおじいさんの体験から、作者やそのおじいさんの個人的な思い 「日本にいれば、世界が恋しく。世界にいれば、故郷が恋しく」 といった、パイオニア精神とカントリー精神の揺れ動きを書いている。 文体は非常にシンプルで物語りは淡々と進むのだが このシンプルさに作者のストレートな思いが秘められている気がする。 途中では、日米関係の中の一つの戦争も交わり さらに国と国との関わりと、個々人での関わりの違いなども理解できる。 私も日本にいると、嫌な部分もたくさんあって海外に行きたい欲望がありますが、 海外に行けばきっと日本の良さがもっと見えてくるんだろうなぁと思います。 レベル0で読める作品で深みがあります。オススメです。 Grandfather’s Journey  ▲日本とアメリカのf関係の歴史もわかり、人々の融合ってこうなんだと感じる作品