2003年のコールデコット賞オナー賞受賞作です。 Mary Howittの有名な詩を、Tony DiTerlizziの絵に載せています。 これは、なかなか当たり作でした!
The Spider and the Fly (Caldecott Honor Book)
The Spider and the Fly (Caldecott Honor Book)Tony DiTerlizzi

Simon & Schuster Children’s Publishing 2002-10-01
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語数:1,800 / YL:3.5 / オススメ度:★★★★☆ まず、この本を語るには原作者と、絵を書いた人の経歴を見たほうがいいでしょう。
【詩】Mary Howitt(メアリー・ハウイット) 1799年~1888年。英国グローセスター生まれ。作家・編集者・翻訳家。ディケンズに認められ180冊以上の本を出版。アンデルセンの童話を初めて英国に紹介した翻訳家でもある。本作の詩は “The New Year’s Gift”(1829)に初出。『対訳 英米童謡集』(河野一郎編訳/岩波文庫)に邦訳がある。 【画家】Tony DiTerlizzi(トニー・ディテルリッジィ) 1969年米国カリフォルニア生まれ。絵本の邦訳はないが、93年以降世界的に大流行し、日本でもブレイクしたカードゲーム “Magic:the Gathering” の画家のひとりとして、多くの子どもにその絵が知られている。絵本に “Jimmy Sangwow’s Out-of-this-World Moon Pie Adventure” や “Ted” などがある。
ディケンズは、「オリバーツイスト」「デビットコパフィールド」を書いたあのディケンズです。 そして画を描いたTony DiTerlizziも有名ですね。 トニー・ディテルリッジィの公式サイトを見れば、あああのタッチの絵の人かと思うはずです。 最近では「The Spiderwick Chronicles」という映画でも協力しています。 物語は教訓めいた話になっています。 是非、読んで結末を知ってほしいですね。 本の全ての部分は白黒で構成され、クモとハエといったキャラクター そして場面設定をより一層、妖艶で奇妙な感じにさせています。 あとがきに描かれた下りも是非読んでいて欲しい。 あなたが「Charlotte’s Web (Trophy Newbery)」を読んでいれば、さらに楽しめること間違いなし。 結論が他の絵本とは一線を画す結果となったのは、 原作がアルゼンチン童話を英国に紹介した人が書いた物語といえば頷けます。 (マザーグースの唄らしいですよ) The Spider and the Fly (Caldecott Honor Book)  ▲コールデコットの中では、大人も楽しめる内容