多読をするに当たっては語数を数えて、どれだけの量を読んだか量ります。
でも本に語数なんて載っていない(ラダー系の多読用洋書は書いてたりします)ので
カウントしなければいけません。
このページでは語数カウントの方法をまとめます。
1.他力本願で語数を調べる
まずは、自分でカウントする前にネット上載っていないか調べてみましょう。
私のレビューした本であれば、「タイトル名+語数」で検索すれば出てきますので
参考にしてください。またgoogleで「タイトル名+語数」と検索するのもいいでしょう。
Scholastic Countsの利用
外国サイトですが洋書の出版社提供の語数が載っています。
ネット上で見つからない場合はここで検索してみれば、見つかるものがあります。
SSS(英語多読研究会)の書評システム。多読の最高峰SSSの書評システムです。
書評システム
有志の方が、書評しているデータベースで
ここでレビューがあるものは語数が載っています。
2.自分でカウントする方法
SSSで推奨しているカウント方法にのっとってここでも解説します。
1) 総語数の少ない絵本の場合
俗名「カチカチ」を使って計算するのが手っ取り早いです。
100円均一とかで売っています。電卓のカウントアップも使えます。
シンワ 数取器 手持型 B
カチカチは英語学習で音読回数計算などに使えるので持っていてもいいですね。
意外とこれを使うとやる気が出るんですよ!
2) manga形式の本や絵本の場合
* a: 一番語数の少なそうなページの語数
* b: 一番語数が多そうなページの語数
* c: 平均的と思えるページの語数
各3ページずつ数取器で数え、それぞれの平均語数を算出します。
この平均値にページ数を掛けて、100未満の数値を切り捨てて下さい。語数が1000語以下の語数の少ない絵本の場合は、10未満の数値を切り捨てて下さい。 (a平均語数+b平均語数+c平均語数)/3×ページ数
manga語数カウント簡易法の場合
* 文字が比較的多めと思う5ページの選び、各ページの語数をカウント
* 5ページの中で一番多い語数のページを削除
* 残りの4ページで平均値を算出
* 本文ページ数(扉絵など除く)×平均値
* 算出された値に「50%」を掛ける
3) 普通のGRや一般書の場合
* A: 1行あたりの単語数
* B: 1ペイジあたりの行数
* C: 1冊あたりのペイジ数
* D: 1ペイジあたりの文字率
をもとに、単語数をA×B×C×Dで計算します。
なお、目次や後付、イントロの部分は除いて考えます。
3-1. 1行あたりの単語数(A)の計算
標準的な二行~四行を選び,各行の単語数を数え,
一行あたり単語数の平均を求めます.
但し小数第2位以下は5捨6入して下さい。
この数をAとします。例えば,
* 『一行が11語』と『一行が10語』であれば、平均して10.5語なので,A=10.5となります。
* 『二行が11語』で『一行が10語』であれば、平均して10.66語なので,A=10.7となります。
3-2. 1ペイジあたりの行数(B)の計算
* 普通の本では、一番行数の多いペイジを選び、1頁あたりの行数を数えて下さい。この数をBとします。
3-3. 総ページ数(図のみの頁をのぞく)を数えて下さい。この数をCとします.
* ペンギン・オックスフォード等の,レベル1~2の分量の多くないGraded Readersに限っては、ページ数をより正確に数えるため、図が1/2,1/3,1/4程度入っているペイジについては,絵のペイジを小数単位で数えます。例えば、図が1/2,1/3,1/4のペイジが各1ペイジあった場合には、
0.5 + 0.3 + 0.2 = 1
を絵のページとして引きます。小数点が出た場合には、5捨6入とします。
* 普通の洋書の場合には、絵のみのペイジがあれば、それだけをのぞきます。
* 絵本など、絵がまだらにはいっている本の場合には、すべてのペイジを数えます。
3-4. 一ページあたりの、平均的な文字率を推測して下さい。この値をDとします
* 特にGraded Readerでは、1行あたりの単語数が、標準の行より短い行もあるのが普通です。
標準的なものはD = 0.85 として下さい。
文字がすきすきな感じのする本では、D = 0.8として下さい。
* 一般書では、D = 0.87 としてください。文字がぎっしりつまっている感じのする本では、D = 0.93として下さい。
* 絵がまだらにはいっている本の場合には、2)のマンガ・絵本の数え方の方法で数えて下さい。
3-5. A×B×C×Dを計算して下さい。この値が推定総単語数です.
* 総単語数が10000以上なら、1000以下の数字を切り捨てて下さい。
* 総単語数が10000未満なら、100以下の数字を切り捨てて下さい。
SSSさんのカウント方法が文句のつけようなく素晴らしいので、
同じように記載させていただきました。